満足のいく治療を求める患者さんにとって、「最後の歯科医」でありたい

ご近所ドクターBooKより転載しました。

夢中で先進のインプラント技術を学んできた大学、勤務医時代
私がインプラント治療の存在を知ったのは、大学に在学していた頃でした。今でこそインプラント治療の課程はありますが、当時の歯科大学では詳しく学ぶチャンスはありませんでした。
もともと外科系の治療が好きで、インプラント治療には非常に興味がありましたので、卒業後はインプラント治療を行っている歯科医院を探しました。ところが当時は非常に少なく、2ヶ所目に勤務した歯科医院で本格的にインプラント治療を学ぶ機会に恵まれたのです。そこではオペ室(手術室)が完備されており、経営する歯科医師もインプラント治療に対する探求心が深く、高い技術を持っていました。
印象に残っているのは、その歯科医院でインプラント先進国であるスウェーデンの国立大学の医師から、インプラント技術をマンツーマンで習得できたことです。誤解を恐れずに言うならば、多くの患者さんと接することができたこの時期は非常に楽しかったですね。夢中になって勉強し、技術を磨き、休日返上で勤務していたほどです。そして生まれ育った堺市で念願の独立開業を迎えたのです。
歯科医師、歯科技工士、衛生士のチームワークで臨むインプラント治療
現在、インプラント治療は徐々に認知度が上がっています。その中でインプラント治療を行う歯科医院も増えていますが、私は歯科医師だけではなく、その歯科医院のスタッフ全員がインプラント治療の知識を習得し、患者さんに対して同じ対応ができなければいけないと思っています。
たとえばインプラントの「歯」は国家資格を持つ歯科技工士と呼ばれる専門技術者が製作します。歯科医師の指示のもと、オーダーメイドの歯をつくるのが歯科技工士の役割です。当クリニックではインプラントの技工技術の高い歯科技工士に依頼することで、精密なインプラントを製作。また助手や歯科衛生士とも患者さんの情報を共有しています。
また受付スタッフもインプラント治療の知識を持っており、インプラント治療のサポート経験のある者ばかりです。患者さんにとってインプラント治療は非常に重要な治療です。この思いを歯科医師はもちろんクリニックのスタッフ全員で受け止め、患者さんに満足度の高い治療とサービスを提供したい。それは私がこのクリニックを開業したときの決意でもあるのですから。
患者さんと同じ目線とスピードで、治療のゴールに向かう
私がインプラント治療で大切にしているのは、患者さんと同じ目線に立ち、治療終了のゴールに向かって進むことです。治療を受ける前は誰でも不安です。治療前のカウンセリングや治療計画の提示は当然ですが、当クリニックではケースにより「ワックスアップ」と呼ばれるインプラント治療を終えた歯の完成見本をお見せしています。
これはもちろんその患者さんだけにつくられた独自のものです。いくら口頭で説明されても、なかなか明確に自分の歯をイメージすることはできません。この見本を見ていただくことで、明確なゴールが見える。小さなことですが、インプラント治療への安心感につながるのではと思っています。また治療の途中も大切にしていますので、進行状況をお知らせしながら、患者さんのその時点での質問もしっかり聞きお応えしています。
さらに言えば、これは多少奥深い内容なのですが、インプラント治療には技術はもちろんセンスも必要なのです。センスとは、たとえば歯の形状や全体とのバランスなどを見て、審美性も含めた治療を提供すること。私は特にこの点も大切にした治療を行っています。
治療した患者さんとは一生のお付き合い。そんな気持ちで治療をしています
インターネットで検索すれば、あらゆるインプラント治療の情報を入手することができる時代です。情報を収集することは大事ですが、あまり行き過ぎないことも必要です。情報過多になって歯科医院を訪ねると、歯科医師に「あれも聞きたい、これも聞きたい。この歯科医師はどれだけの知識や技術を持っているのだろう」という考えに集中してしまい、気がつけば質問だけはしっかりしてきた。という結果になりかねません。
歯科医師には質問をするだけではなく、自分が本当に聞きたいことは何かをはっきりさせ、しっかり聞くことこそ大切です。うれしいことに、当クリニックでは歯科医院からの紹介や患者さん同士のクチコミで来院いただくことが多く、堺市の歯科医院として一定の評価をいただいているのではないかと思っています。また私は一度治療させていただいた患者さんには責任を持ち、とことんお付き合いしたいと思っています。
「どんな歯科医院で治療しても、もうひとつ納得できない」と考え、悩んでいる患者さんにとって最後の歯科医院であり、歯科医師でありたい。これが私の患者さんへの思いであり、覚悟です。ぜひお気軽にご相談下さい。